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イラスト詳細

ハリエットの夏緒によるおまけイラスト

作者 夏緒
人物 ハリエット
ギルオス・ホリス
イラスト種別 おまけイラスト(→元発注イラスト
納品日 2023年12月24日

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イラストSS

 シャイネンナハトの深夜。もう出歩く人の気配もなくなったころ――
 小さなくしゃみの音がした。冬の寒さが故、だろうか。
 ふと、ギルオスはその音の根源がどこかと目を凝らせば。
 そこには――ハリエットの顔が、至近にあった。
(……おっと。いつの間にか眠ってしまったのか)
 二人で過ごすシャイネン。
 時刻はまだ夜明け前。まだ起きるにも、起こすにも早い。
 ならばもう少し眠ろうか。
 ハリエットが寒くないように彼女にブランケットを掛け――ふと。
(あぁ……)
 思うものだ。あと何度、この顔を見る事が出来るだろうかと。
(僕は……)
 いつか。終わりがくるのかもしれない。
 世界を救った時か。世界か、もしくは自分に終わりを齎す者が来たときか。
 だけど。今はこう思うんだ。
「――君と一緒にいたいよ」
 どこまでも。これからも。ずっとずっと。
「君と一緒に、いてもいいかな」
 ギルオスは、愛おし気にハリエットの髪に指を絡ませ、言を零そうか。
 彼の本心。偽りあらざるべき、望む心。
 ……珈琲の香りが、部屋には微かに残っていた。
 それは彼にとって馴染み深き日常のモノだが。
 部屋に在りしハリエットもまた、きっとそうなのだ。
 ギルオスにとってハリエットは――いつの間にか、かけがえのなき日常になっていたのだろう。

※SS担当:茶零四

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