イラストSS

「マリオンさん！」
　今にも飛び跳ねそうなくらいはしゃいで、ピリア(p3p010939)が公園のガゼボを指さした。
　煌めく並木道とはらはら降る雪に飾られて、ピリアは今にも輝きだしそうだ。
「ここですこしおしゃべりしていきたいの～♪」
　そんな様子を、マリオン・エイム(p3p010866)は微笑ましく見つめている。
　ロングコートのポケットに手を入れてこっくりと頷く。
「いいよ、休憩するにも丁度良いしね」
　輝かんばかりの、この夜に。
　シャイネン・ナハトを象徴するこの言葉をマリオンはふと思い出す。
　特別に飾られた並木道のせい？
　それとも照らされるガゼボのせい？
　考えたけれど、答えはすぐに出た。振り向くピリアの瞳がキラキラと輝いていたからだ。
「ほら、こっちなの！」
　回り込んでガゼボへ入り、カウンターに手を突いて身を乗り出すピリア。
　器用にカウンターへ飛び乗ったうみちゃんが身を回して一緒にこちらを見上げる。
　カウンター越しにお喋りするのも乙なものだ。マリオンは微笑んで、ピリアの前に立ち止まる。
「さて、なんの話だったかな？」
「えっとね――」
　笑い合う二人は、お喋りに花を咲かせる。
　雪降るシャイネン・ナハトの夜に、見守られながら。

　※SS担当GM：黒筆墨汁