イラストSS

　真っ白に積もった雪。
　まだ新しく、誰も触っていない白い絨毯は地平線の向こうまで続く。
　パッと見ただけではふかふかしてて、まるで敷き詰められた綿のような。

　雪が降るほど寒いというのに、リュリューは構わず外に出た。
　キンキンに冷えた風で身体が冷やされても、そんなのまったく気にしない！

「雪だーー！！」

　キラキラ目を輝かせて、積もった雪を両手いっぱいに掬い上げて。
　ふわふわ、ふかふか。でも綿と違って冷たくて、すぐに溶けていくのがわかる。
　思わず掬い上げた雪をばっと上空に撒き散らして、もう一度空から降らせてみたりもして目一杯楽しんでいた。

「わっはー！」

　そうしてリュリューは雪でいろんな物を作り上げた。
　雪だるま、雪うさぎ、ちょっとした壁などなど。
　記憶に残るようなものを、たくさん。

　けれどそれだけではまだまだ足りないと、新雪が残っている場所へと近づいて。
　空に向かって大きく両手を広げてから、背中から思いっきり新雪に倒れ込む。
　ばふっ、と雪がリュリューの身体を受け止めると、形が思いっきり残った。

「つめたーい！　でもやっぱり、雪っておもしろーい！」

　からからと楽しそうに笑って、今日一日を楽しむリュリュー。
　そんな今日は、シャイネンの日。

　※SS担当：御影イズミ