イラスト詳細
湯煙雪景色温泉旅行
湯煙雪景色温泉旅行
作者 | みっく |
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人物 | 若宮 芽衣子 トール=アシェンプテル |
イラスト種別 | 2人ピンナップクリスマス2023(→おまけイラスト)(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2023年12月24日 |
4
イラストSS
戦いも激化の一途を辿る中、女装のトールが領地にある自室で束の間の休息を取っていると。
「温泉行くよー」
芽衣子が『バァン!』とドアを勢いよく開け放ちやってきた。
「えっ芽衣子さん!? 随分とまた唐突な。というかどうやってここまで入り込んで――」
「細かいことは出発してから考えるー」
「えっ、ちょ、うわぁぁぁ!?」
芽衣子は自身の力で鎖を生じさせると、有無を言わさずトールの身体に巻きつけて誘拐……ではなく、同意(自称)の上、ある場所へと連れて行く。
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「ここは……どこ?」
「どこって、温泉だよ。結構いい雰囲気の名も無き秘湯的な?」
気がつけば、トールは石畳が敷かれ竹の柵で囲われた露天風呂の湯に浸かっていた。
向かい合う芽衣子は濡れた灰色の髪と少し熱で染まった頬の朱が美しい。
「最近表の物語は色々忙しかったんでしょ。だから私から秘密の癒しをプレゼント。なんてね」
「芽衣子さん……」
自分が湯船に浸かるまでの経緯が一切不明なのは不安だが、全身はタオルで覆われているし、芽衣子の態度からして『秘密』はバレていないようだ。
「物語、進むといいね」
「はい。掴んで見せますよ、未来を」
チラチラと降る雪の輝きその手に掴み。
トールは感謝を告げると共に、芽衣子と一時の静かで温かな時間を過ごすのであった。
※SS担当:pnkjynp