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カイト・シャルラハのねこのこねこのこによるおまけイラスト
カイト・シャルラハのねこのこねこのこによるおまけイラスト
イラストSS
満月が照らす聖なる夜。街は綺麗に飾り付けられ、粉雪は月光を班死して淡く輝いていた。
そんな美しさを感じさせる景色の中を、カイトは肩にリリーを乗せて歩いている。
「たかーい! ね、ね、あっちも見てみようよ!」
「リリー、そう急かすな。まだまだ夜は長いんだぞ?」
身長30cmのリリーからすれば、カイトの肩から見える景色もいつもとは違う光景なのだ。肩の上できょろきょろと辺りを見渡しては、カイトに見えるように指を指して興味の引かれた方へと誘導していく。
「キラキラして綺麗だね!」
「空から見るのもいいけど、偶には地上からゆっくり見るのもいいもんだな。リリーも一緒だしな」
民家や商店がこの日のために用意していた飾りを見ながらお互いに感想を言い合う。元から綺麗な景色ではあるが、愛する人と二人でいるという事実によって、より一層美しく輝いているように見えるのだ。
だが、そんな景色もすぐ隣にいる最愛の人には敵わない。
「ま、一番キラキラしてるのはリリーだけどな」
「……不意打ちだよ。もうぅ」
笑いかけながら臆面もなく放たれたカイトの言葉に、リリーの頬が赤く染まるにはそう時間はかからなかった。
※SS担当者:東雲東