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マリエッタ・エーレインの磯島 まちこによるシングルピンナップクリスマス2023
マリエッタ・エーレインの磯島 まちこによるシングルピンナップクリスマス2023
イラストSS
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そこは幻想郊外。
雪の舞う聖夜にもかかわらず、灰色のローブを纏ったマリエッタ・エーレイン(p3p010534)が訪れていたのは、とある広場。
そこはかつて処刑場として使われていた場所……と思しき地点。
Paradise Lost事件によって処刑台は破壊され、残骸となって残されるのみ。
マリエッタは少し離れた場所からそれを見上げる。
かつては、悪を断罪するこの処刑台がただの邪悪なものだと思っていた。
ただ、今の自分には、どこか聖なるものにさえ思えて。
(私が思い描く悪……悪意の矛先になる道を進み切ったなら、この処刑台の世話になる日は来るのでしょうか)
――だとすれば、これは下見か。それとも。
「…………」
マリエッタの隣で、死血の魔女が瞳を怪しく光らせた……気がした。
それを感じ取ったのか、マリエッタは自らの心の内の魔女を今すぐにでも世話にならせようかとも頭に過ぎる。
しかし、マリエッタは小さく首を振って。
(いえ、処刑台の世話になるなんて、まっぴらごめんですね)
悪の道を進むなら、どこまでも誰も追い付けないぐらい、果てない道を歩み続けるのも悪くはない。
そんな思考を抱きながらも、マリエッタは強い決意を抱くのである。
※SS担当者:なちゅい