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ディアナ・クラッセンの千乃 安倭による2人ピンナップクリスマス2023
ディアナ・クラッセンの千乃 安倭による2人ピンナップクリスマス2023
イラストSS
しんしんと雪が降る夜。
煌びやかで荘厳なる屋敷の一室にて、暖炉の火に照らされる二人。
「ほら、セージがどうしても『これ着てほしい』っていうから叶えてあげたわよ!」
やや頬を赤らめむっとする様子のディアナに、セージは優しい眼差しで告げる。
「凄く綺麗だ……ありがとうディアナ、最高のプレゼントだ」
「つっ~~!」
素直に自身の満足を伝えればサンタの顔はみるみる赤みを増し、手近なクッションに顔を隠すよう埋める。
それが本当に面白くて、可愛らしくて、愛おしくて。
「じゃあ俺からもお返しだ」
求める気持ちをそのまま行動に。
背中を抱き寄せ椅子に座り込み、恥ずかしがり屋のサンタに少しの意地悪を。
「逃げないのか?」
「……この格好寒いんだから、責任取ってしっかり温めなさいよ」
「勿論。しっかりと……責任を取らせてもらうぞ」
輝かんこの夜に、何気ない日常に。
時間と思い出を積み重ねてきた。
抱きしめられて触れる大きな手の温もりも。
耳元で囁かれる優しい声も。
既に何度も味わっているけれど。
顔の熱さが、胸の鼓動が止まらない。
「……もぅ」
こうしていつも気づかされるのだ。
この人の腕の中は、何年経っても慣れない私だけの特等席だと。
※SS担当:pnkjynp