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バクルド・アルティア・ホルスウィングのうみちょすによるおまけイラスト
バクルド・アルティア・ホルスウィングのうみちょすによるおまけイラスト
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バクルド・アルティア・ホルスウィングはなぜか黒ベースのパティシエ姿をしていた。
いったい何をするのか……というような風貌だが、実は孤児院の子どもにシャイネンナハトケーキを振る舞うというのだ。
どこにも属さない、ローレットにも稀にしか姿を現さない風来坊の彼にしては珍しい行動と言える。
大飲みで大食らいのバクルド・アルティア・ホルスウィングだからこその、絶品ケーキを作ってみせるさ。
そう、子ども達に豪語して。
「そーら、できたぞ」
その言葉とともに、テーブルには多くの料理が並び始める。
孤児院の子ども達は群がるようにして、その彩られたテーブルに釘付けだ。
きらきらと輝く子ども達の表情に、バクルドは存外悪い気はしなかった。
まぁ、若者ばかりに任せられねぇこともあるってことだな。
そんな風に思ったりして、バクルドはしばらくこの余興の中に佇んでいた。
「じーちゃん、それなに?」
孤児院の少年が、バクルドの傑作を見て話しかけてきた。
「え、ロボット……チョコの」
喜んでもらえると思って作ってはみたが、意外な反応にバクルドはたじろいだ。
「へんなのー」
その少年の素朴な言葉に、バクルドは寒空の風が身にしみた。
「へっくしゅん!」
子どもの無垢な純粋さってのも恐ろしいよなぁ。としみじみ思ってしまう、風来坊バクルドなのであった。
※SS担当:悠空(yuku)