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リカ・サキュバスのあんこうによる関係者1人+PCピンナップクリスマス2023
リカ・サキュバスのあんこうによる関係者1人+PCピンナップクリスマス2023
イラストSS
リカが喘ぐように声を漏らす度、白い吐息が立ち昇る。
普段は余裕たっぷりに翻弄してみせる夢魔の女王も、幾多の欲望が燃え上がる聖夜には、理性が熔解しかけていた。
形振り構わず食い散らかしても足りないぐらいだが、今宵の相手はただ一人。お互いの手首を繋ぐ鎖がじゃらりと音を立てた。鎖の繋ぐ先――眷属の少年たるルカは、甘えるように、自身の頭より何倍も大きい乳房へとすり寄った。
「……お姉ちゃん、他の人に行っちゃだめだよ、僕がお姉ちゃんの餌になってあげるからね」
何も知らなければ、己を犠牲に献身を捧げる健気な少年だっただろう。彼の声は、果たしてリカに届いていただろうか。彼女の瞳は欲望に支配されていた。
「ルカ――」
ただ、リカは彼の名を呼んだ。上気した頬が更に赤く染まり、長い舌先がちろちろと物欲しげに動いた。直後、彼女の手はぎゅっとルカの手を握り締め、太腿は逃がさないと言わんばかりに彼の小さな身体に絡みつく。仕草だけなら愛情溢れる恋人同士だけれど、そこにあるのは目の前の少年を貪り尽くさんとする欲求だけだ。
――ルカは、緑色の双瞳に彼女だけを映して、笑った。それは愛する者を手に入れた男の顔に、よく似ていた。
※SS担当者:梢