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温厚であれど忌まわしき化け猫には違いない
それでも、この光は温かく
心優しき少年に、託してみたくもなるのだろう

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譲れない、守りたい
そんな気持ちが極限を超えた時、体毛が仄かに光を放ち実力を超えた力を発揮する
その代償は如何程か
否。大切なのは『譲れない気持ち』である

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「それは悲しいことだけど、セカイには数の限られた椅子が少なくないと思うにゃ。
僕は……大切なひとのため、守りたいもののため、誰かの椅子を奪う。
その代償が『僕の椅子』だとしても、にゃ。
僕は好きなひとのためならそれくらいしちゃうのにゃ。
……軽蔑したかにゃ？」