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『夢魔』としてでは無い、『魔王』としてのリカ
それは美しくも恐ろしい3mかそれすら優に超える獣の姿である
心臓である霊石が皮膚の上に現れるまで巨大化し、彼女の雷と瘴気は極限までに増大する
その世界に住まう魔族以外を根絶やしにしてしまうほど

魔王継承の宿命に例外は無い、魔界から最も離れた地であっても
かつてリカは父の滅びと同時にこの姿に目覚め、変身に伴い得られる絶大な魔力や快楽と引き換えに瘴気で人を滅ぼすか自死かの選択を突きつけられた
記憶の復活と共にリカは最強の姿も思い出したが、瘴気を抑えられぬこの姿を恐れ1人を除き眷属にも明かさず封印している
「魔王なら最終形態くらいあるものよ、使うかどうかは別としてネ」