イラストSS

　シャイネンナハトの夜といえば、子供達にとっては楽しみの１つ。
　寝ている間にサンタさんがやってきて、欲しかったプレゼントを置いてくれるという一大イベントがあるのだから。

　けれどそのサンタさんの正体は子供達は知らない。
　赤い服を来ていて、大きな袋を持っていて、色んなところに行っているというのが定説だ。
　いつかは見てみたいと思う、不思議な現象でもある。

「当方、艦姫最速」

　そんな中で、島風は街の中を走る。
　その背に抱えるプレゼントを適切な場所へと運び、子供達が起きる前に離脱して。

「故、サンタ支援作戦、実行」

　サンタのお手伝いという任務を受けた島風は、与えられたリストとプレゼントを文字通り頭の中に叩き込み。
　１つの間違いさえ許されないという状況で街の中を走っていた。

　その姿はまさに赤く輝く尾を引いた彗星にも見えた。
　あまりの素早さで残像が残されており、人々の目には何かの飾りにも見えている。
　シャイネンナハトの夜だから、特別な飾りでもあるんだろうと人々は気にも止めなかった。

　そうして配られたリストに記された子供達へのプレゼントを配り終えた島風。
　全てを配り終えた証として、一言だけサンタへと伝える。

「当方、任務完了　ｖ」

　※SS担当者：御影イズミ