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月季の樹下じゅげによるおまけイラスト
月季の樹下じゅげによるおまけイラスト
イラストSS
満月と星がいつもより美しく見える聖夜に、月季は大空を駆けていた。
今日はいつものパリピギャル志望の亜竜種ではなく、良い子に夢と希望を与えるサンタクロースの姿をしていた。といっても、やはりパリピギャル志望ではあるのでミニスカートにへそ出しトップスのアレンジである。若干寒い気もするがお洒落は気合だ。
「えっと、次はミヨちゃんのおうちでプレゼントはぬいぐるみだよね?」
メモには赤い屋根で煙突があるとあり、地図らしい線と照らし合わせながら目当ての家を探す。地上からであれば探して家に向かうのにどれだけ時間がかかるか分からない。だが、上空からであれば。
「あ、あれだ!」
夜闇に浮かぶ赤い屋根を見つけることも、其処へ向かって一気に加速するのも思いのまま。空は自由なのだ。
冷たく輝く雪が月季の頬や翼にキスをしてきても気にしない。
デートのお誘いはまた今度と微笑んで、お目当ての赤い屋根まで一直線。
「プレゼント、持ってきたよ!」
外から聞こえてきた声と物音に少女が、目を覚ました。
ぼんやりとしてはっきりしない頭と目で、少女は窓の外を見た。
其処に居たのは白い髭のお爺さんではなく金髪の綺麗なお姉さんだった。
※SS担当者:白