イラストSS

　雪降る泉のほとりの小さなカフェ。
　今宵その場所は、『輝きを目指して』ダリル（p3p009658）の貸し切りとなっていた。
　テーブルに並ぶのは様々なシャイネンナハト料理。
　チキンにサラダ、スープに焼きたてパン、各種の肉料理にパイ、そしてケーキも丸々１ホール。
　その全てをダリルが独り占めである。
　思い返せば、僅か数時間前。
「お主！　美味いものを調べられて作れると聞いたぞ！　探しに行くぞ！」
「いいですけど、貰うもん（代金）は貰うですよ？」
　そんなダリルの誘いに『旅するグルメ辞典』チーサ・ナコック（p3n000201）が乗ったのが発端だったのだが。
　そうして並ぶ料理は、まさに今この時期に相応しいものばかり。
「んー、幸せじゃー！」
「そりゃよかったですね。まだまだあるですよ。貰った予算は使い切るです」
　誘ってみて良かった。ダリルは心の底からそう思う。
　こんな場所でこんな料理を独り占めできているのは、それこそ混沌を支配した気分にだってなってくる。
　まあ、実際にはそんなことはないしダリルは「おいしい！」しか考えてはいないのだけれども。
　けれど、今間違いなくダリルは幸せで。きっと他の誰にも負けないシャイネンナハトを堪能していることだけは、間違いなかった。

　※SS担当者：天野ハザマ