イラストSS

●聖夜に捧げるグリムゲルデ夫妻の詩

君の犬になりたい
どこへだって駆けていく

君の鳥になりたい
どこへだって飛んでいく

光の道も影の道も
君と結ばれる方へ続いていたんだ
君に伝えるには
歪になるほど詰め込んでも足りないよ

見たこともない世界に歪に絡んで結びついて、手繰り寄せた場所
静謐な夜を照らす光が、2人だけの世界を浮かび上がらせる

君を知らないあの月夜には戻れない
孤独な夜から飛び去って
運命を蹴って駆け出して

君を知らないあの月夜には戻れない
美しい呪いに口付けて
君の温もりに囚われて

俺の世界には──。
私の世界には──。

君しかいない。

流星の煌めきと祝福を
2人の誓いに祝杯を

　※SS担当者：夏雨