イラストSS

●Heaven wheels above you, displaying to you her eternal glories, and still your eyes are on the ground.
「何ですか此の服……スカート丈短っ！！」
『寒いからこそ露出を増やすべき。必要な犠牲なんだよ判ってくれティル君』
「何で？？？」
『色気で集客率アップだ！　ね、ね、報酬はそれなりに出すから！　頼むよ』
「うぐっ……じゃあせめてマフラーが欲しいです、あとウチの分のケーキ残しておいて下さい」
『OK、因みにパンツ何色？』
「断罪されたいのですか？」
　――白のレェスだそうです。

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「いらっしゃいませー！　シャイネンナハトのケーキは如何ですかー！
　定番の苺のショートケーキや、たっぷりチョコのケーキも！
　あっ、其処のお兄さん、ご試食されて行かれますー？」
　雪が舞い散る中、健気に店頭に立つ彼女の背中には、雪より尚皓い天使の翼。其れを際立たせる艶肌に少しだけ窮屈そうなニーソックスが眩しい。
　店長のマーケティングは大成功で、鼻の下を伸ばした男達が面白い程にケーキを買って行く。其の後の恋人だとか、ご夫婦の関係性に関しては目を瞑るとして。
『お疲れ様ティル君！　お陰様で完売だよ、まあ温かい珈琲でも――……』
「えっ」
『えっ？！』
「ウチのケーキは……！？」
『あああああっ！　飛ぶ様に売れちゃったから……ごめん……』
「うわああんっ！　じゃあウチは脱いだだけ損したんじゃないですかー！！」
「来年、来年ね！　次は南半球が見えるトップスで……ふぐっ！」
　此の後、滅茶苦茶ケーキを作らせました、とさ。

　※SS担当者：しらね葵