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ジェック・アーロンのむつきによるおまけイラスト
ジェック・アーロンのむつきによるおまけイラスト
イラストSS
『ジェック様! 太陽(おとうさま)がお見えになるまで、夜通しパーティを致しませんこと?』
タントがそう言ったのは、そしてジェックが『勿論』と返事をしたのは果たして何時間前の事だったか。
朝から買い出しに行き、ショッピングを楽しみ帰ってきて腕によりをかけてご馳走を作った。二人でお風呂に入って白い布団に包まって、徹夜の準備は万端である。
夜空の星々と白銀の月に挨拶して、二人で沢山の事を語り合った。徹夜に慣れていないタントが途中で寝落ちそうになっていた為ジェックは何度か彼女の頬をつついて起こしてやった。その度に気恥ずかしそうに微笑むタントが愛おしくてたまらなかった。
二人で楽しくお喋りしていれば時間が経つのはあっという間で、気がつけば窓の外にが白んで鮮烈な赤が地平線から差し込んでいる。朝焼けに安堵し、緊張から解放されたタントはそのまま瞼を閉じ、すやすやと寝息を立て始めた。二人の体温が混ざり合って温かく、ジェックがタントを追いかけて夢の中へ遊びに行くのも時間はかからなかった。
朝日が窓から差し込み小鳥の囀りが、朝が来たと教えても、二人がまだ夢の中から帰ってくる気配はない。
※SS担当者:白