イラスト詳細
スザンナ・ウィンストンのゆりちかおによるおまけイラスト
スザンナ・ウィンストンのゆりちかおによるおまけイラスト
イラストSS
上流貴族ともあれば社交パーティーに顔を出すのは当然の事。
スザンナはこの日の為に準備させた漆黒のドレスに身を包んでいた。
下々の者と話すのも上流貴族の務めであると『世界に選ばれた者』として己の武勇伝を自慢げに語り、少し休憩していた時だった。
「……は?」
突如悪寒が走った。
なんと臀部を何者かが撫でまわしているではないか。目に入った服からして『そこそこ』いい家の物であることには違いないだろうが。
(公衆の面前で、このスザンナ・ウィンストンを辱めるなんて……!)
スザンナは怒りで震えていた。それを恐怖と羞恥から震えているのだと勘違いした貴族は下卑た笑みを浮かべている。
貴族からすればスザンナが上流貴族である自分に逆らう筈がないと思っていた。
実際、ウィンストン家は没落貴族だ。もし彼女が自身の立場を正しく理解している気弱な令嬢であったならば貴族の思惑通りであっただろう。
しかし、スザンナは先にも述べた通り『ウィンストン家は現役の上流貴族である』と心底思っており、プライドが高く、気の強い女性である。
「恥を知りなさい! この無礼者がっ!!」
ワインを顔面にぶちまけられるのは必然の事だった。
※SS担当者:白