イラスト詳細
エルス・ティーネのモリオビによるおまけイラスト
エルス・ティーネのモリオビによるおまけイラスト
イラストSS
●去りし日
これは過去。
「今日のパーティーは一段と派手なのね」
そしてそれはエルス・ティーネ(p3p007325)が居た世界『宵闇』での話となる。
「それもそうですよ、リリスティーネ様の誕生日なのですから」
「……ああ」
12月24日。確かに彼女が生まれたと聞いている。250年前だからまだ最近の話だ。そんな彼女が美味しそうにパーティーで並んでいる食事を頬張っている。
「……まぁ好きにさせておけばいいわ、私には関係ない。あの”男共々”下らない事ばかりするのね、純血種は」
「……止めさせますか?」
「それも下らない。子供の遊びに口出す時間すら惜しいのよ、私は」
「失礼致しました」
「……もう部屋に行くわ。あの子が幼いからって、あの子の分まで仕事を押し付けられているのだから」
「承知致しました、エルスティーネ様」
メイドと主人である二人がその部屋が見える場所を離れると、リリスティーネは密やかに横目で目を細めた。
「ああ、そこの貴女」
「は、はい!」
「この紅茶を、あの玩具に持って行って下さいませんこと?」
「こ、これは……?」
「ただの紅茶です。でもリリからと言うと受け取って貰えませんから”いつものように”『休憩の』と」
「は、はい……」
その返事を聞いたリリスティーネは微笑んだまま。
※SS担当者:月熾