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ラダ・ジグリのtsuvによるシングルピンナップクリスマス2022
ラダ・ジグリのtsuvによるシングルピンナップクリスマス2022
イラストSS
少しだけ肌寒い室内で、ラダはぼうっと窓の外を眺める。
今日はシャイネンナハトで輝かしく素晴らしい夜……というのは一般人の認識だが、ジグリ商会にとっては繁忙期真っ只中な時期。
荷物が大量にあっちこっちを出回る時期であり、ある種の稼ぎ時。
……なのだが、今日は奇跡的にもスケジュールがぽっかりと空いた。とても珍しいことだ。
「ふう……」
今日の休みは何をしようか、とソファにゆっくりと腰をかけるラダ。
身体を温めるための飲み物を準備して、少しだけ伸びをする。
そんな彼女のそばで、にゃあん、と鳴き声1つ。
足元にいた二股尻尾の飼い猫・すあまがラダの姿を見つけて駆け寄ってくるのが見える。
今日はおやすみなんだね、と今にも喋りそうな声でにゃあ、にゃあと鳴いていた。
「おいで、すあま」
ラダが一声かけると、ぴょんっと軽い足取りでソファに飛び移るすあま。
すりすりと身体をラダに押し付けて、一緒にいることの喜びを表現していた。
ふと、ラダは窓から空を見る。
少しだけ灰に濁っている空が見えるが、よく目を凝らすと雪がチラホラと舞っていた。
今年は雪に包まれたシャイネンナハトになりそうだ、と小さく笑みを浮かべてすあまを撫でていた。
※SS担当者:御影イズミ