PandoraPartyProject

イラスト詳細

飴の森に白が舞う

作者 深空ヒロ
人物 ネーヴェ
エト・アステリズム
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2022(サイズアップ)
登録されているアルバム
納品日 2022年12月24日

6  

イラストSS

 ライブノベル『濃々淡々』に存在する飴の森を進む影があった。
 はらり、はらりと雪が降る其処。月光を受けて煌めいた飴葉。葉脈の隅々までもが、光を受けて輝いて。
「聖夜なのに、こんなところに来ていても良いのかい?」
 からからと回る車輪を眺めながら、絢は友人たるネーヴェに微笑みかけた。
 彼女とて暇でないことは解っている。会いに来てくれたことは勿論、嬉しいのだけれど。
「はい。だって、夢の中でお会いするよりも。直接話したいことも、ありましたから」
「そっか。寒くはない?」
「大丈夫です。それよりも絢様、見てください! まっしろな、飴の葉です……! あちらも、こちらも、きらきら、です!」
「ふふ、楽しそうだね。ネーヴェ、この先にはもっと綺麗なものが待ってるんだよ。教えたことはあったっけ?」
「いいえ。何が待っているん、ですか?」
「それは……まだ、内緒かな」
「わ。この世界には、ずいぶんと来たつもりでいました、が。まだ、知らないことが、あるのですね」
「ふふ、探してみたらきっと沢山あると思うよ」
「その時は、絢様さえ良ければ、わたくしにも見せてください、ね?」
「ああ、勿論だよ」
 儚くも芯のある、友人たる君と。まだ見ぬ景色を、共に。

 ※SS担当者:染

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