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日輪 寿の緲による2人ピンナップクリスマス2022
日輪 寿の緲による2人ピンナップクリスマス2022
イラストSS
もう言葉はいらない
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そこはとあるテーマパーク内。
シャイネンナハトとあって、夜でもイルミネーションが瞬き、聖夜を鮮やかに彩る。
無数の照明に照らされ、様々なアトラクションを満喫した男女が言葉少なに歩いていた。
「今日は楽しかったな」
そう告げたのは、ドレッドヘアの男性、伊達 千尋(p3p007569)。
アウトローな印象の強い千尋だが、今日はスタジアムジャンパーに、無難な冬用のメンズの上下と周囲から目立たぬ様な衣装を着用している。
対して、日輪 寿(p3p007633)も可愛らしい冬用の装いに身を包む。
「…………」
会話があまり続かないのは、寿がもじもじしながら何か考えていたからであったのだが……。
何か意を決した寿はぎゅっと目を瞑り、徐に千尋の袖を引いて。
「…………!」
そのまま、千尋へと抱き着いていく。
以前、千尋に抱き着かれたことがあった時、彼女は堅持できずにいた。
その答えをと、寿はずっと考えていたのだ。
「…………」
顔を真っ赤にした彼女は、必死になって千尋に抱き着く。
「寿……」
そんな寿を、千尋もまた穏やかな笑みを浮かべて受け止める。
――もう言葉はいらない。
だって、こんなにも2人は心が通じ合っているのだから。
※SS担当者:なちゅい