イラストSS

　シャイネンナハトもマリ屋で労働していたタイムとすずなは、日頃の憂さ晴らしも兼ねてたっぷりと飲んで食べての大騒ぎを敢行することに。
　ぴかぴかに磨いたジョッキを引っ張り出し、瓶ビールをいくつか拝借。今宵のお客さんは二人だけ。
「そういえば彼とは……」
「え？　最近……？　う～ん、『それなり』よ」
「よろしくしてるみたいですね、ご馳走様」
「でもわたしに隠れて女の子に声かけてるの知ってるんだから。も～！」
　ダンと叩きつけられたジョッキはもう空っぽ。苦笑を浮かべながらも頷くすずな。女の子は大変なのである。
（それにしてもタイムさん、酒癖わる……私結構限界なんですが！？）
　ふわふわする。あとなんか顔が熱い。そろそろ千鳥足な予感がする。
　が、そんなことお構いなしなのがタイムである。
「ほら、すずなさん潰れてる場合じゃないわ！　まだいけるでしょぉ～！！
　あ、串カツもうなくなっちゃった。お酒も～！　とらなちゃんおかわり！」
「うー、呑みます、呑みますけどぉ！　はっ！　串カツも天ぷらももうない！　とらな！　おかわりはやく！」
　聖夜、乙女、それから晩酌。揃ってしまったなら手もお喋りも止まるはずはなく。乙女の会話は終わらない。
　……多分この334秒後くらいにめちゃくちゃにされる。

　※SS担当者：染