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メリッカ・ヘクセスのmzpnによる関係者1人+PCピンナップクリスマス2022
メリッカ・ヘクセスのmzpnによる関係者1人+PCピンナップクリスマス2022
イラストSS
シャイネンナハトを楽しみにしていた希望ヶ浜学園水泳部。ところが部員達を待っていたのは、今年の泳ぎ納め遠泳大会。
気力体力というありとあらゆるものを消耗しきった部員達は体操服に着替えると、すぐにばたんと部室の椅子で気絶するように眠ってしまうのだった。
「……はっ」
がばり。目を覚ませば、夜の八時。夜も遅いし、身体は疲労でぐんと重たい。忘年会兼打ち上げはまた後日。
じゃあまた、と部員達に別れを告げて、メリッカはアメリアと共に帰路をゆく。
「おなかすいちゃったね」
「買い食いして帰ろうよ。夕飯つくるのも待てないもん」
小柄な少女にしか見えないふたりは、どうしたって中学生の部活動の帰り道。ありがとうございました、とローテンションな店員に見送られて、仲良く並んでコンビニから出ていく。
その手に握られた揚げたてのフライドチキンを齧ると、香ばしい匂いとたっぷりの肉汁が二人をほっこりとあたためる。
「当日は何食べようか」
「やっぱりケーキは食べたいね。フライドチキンは……これが美味しいし、これでよくない?」
「ちょっと雑じゃないかなぁ」
シャイネンナハトに食べるご馳走は、なんといっても二人が食べたいものがいい。
聖夜も間近に迫った、ある日の夜の光景だった。
※SS担当者:遅咲