イラストSS

●囁かなお祝い

「おめでとうございます、ネーヴェさん」
「え？　わ、わぁっ」
　ネーヴェ（p3p007199）は目を輝かせる。
　シャイネン・ナハトにこんな素敵なレストランで一緒に食事出来た事すら嬉しいと言うのに、シャルティエ・F・クラリウス（p3p006902）はサプライズを用意してくれていたのだ。
「今夜はシャイネン・ナハトですが、数日後にはネーヴェさんの誕生日もあります。囁かながら……お祝いしたかったんです」
　そう言いながらシャルティエがネーヴェへ贈るプレゼント。
「ああ、その……ご、ごめんなさい……ええっと……な、なんて言ったら……い、良いのか……」
　自分の誕生日を覚えてくれていた事すら嬉しいのに、それがサプライズで、それが密やかに思う相手で……。
「正直な気持ちで構いません。僕はネーヴェさんの喜ぶ顔を想像して準備したんですが……ご迷惑、でしたか？」
　嬉しそうな反応だと言う事は解るが、つい彼女の言葉で喜びを聞きたいと……そんな風に聞いていた。
「迷惑だなんてそんな！　っ、嬉しいです……。わたくしの為に……このような……」
　心の中に浮かぶのは「わたくしなんかの為に」だが、今日だけは閉まっておこう。

　自分が生まれた日を祝ってくれる貴方の為に──。

　※SS担当者：月熾