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リリーベル・リボングラッセのよしやんによる2人ピンナップクリスマス2022
リリーベル・リボングラッセのよしやんによる2人ピンナップクリスマス2022
イラストSS
「いやぁ、冷えますね」
「あら、雪が降ってきたわ」
「ひぃ……これじゃあいくら着重ねたって冷えちゃいますねえ。全く、困ったものです」
ぴかぴかと瞬く夜のイルミネーション。それからヨハンの耳とかしっぽ。
寒いのだという言葉は嘘ではなく、その頬はほのかに赤い。
友人が寒がっているさまをぼーっと眺めているほどリリーベルは薄情でも辛辣でもない。
うーんうーんと頭を悩ませて、名案を思いつく。
「うーん……そうだわ。こうしたらあたたかいわよ〜」
「え?! ちょ、ちょっと、リリーベルさあん?!」
名案。否、迷案である。善意であることはわかっている。が、しかしヨハンとてもう大人。それが許される年齢でないことは重々承知である。
一方のリリーベルはヨハンの困惑などつゆ知らず、ぐいぐいとヨハンをその豊かな双丘に沈めようと、笑顔で引っ張ってくる。いや、ちょっと。まずいって!
「ええ、違ったかしら。何か問題でもあったかしら?」
「いや、違わなくはないんですけど、その人目とか色々な事情が……」
「そう……わたしのこと嫌いなのね、くすん」
「えええええいやそうじゃなくて!! いいお友達だと思ってますけど!!」
「ならいいじゃない」
これが間違った暖の取り方である。めでたしめでたし(?)。
※SS担当者:染