イラスト詳細
ティア・マヤ・ラグレンのMewによる2人ピンナップクリスマス2022
ティア・マヤ・ラグレンのMewによる2人ピンナップクリスマス2022
イラストSS
「さあ、ティアさんはわたくしの護衛役ですから! 楽しくパーティーを過ごしましょう」
「……うん、そうだね」
こくりと頷いたティアに彼女の気持ちなんて何も気付かないカヌレはふふんと胸を張った。
女性同士と言うことも有り、兄からは彼女との冒険やお出かけは許可されている。カヌレ自身も良き友人だと感じているのかティアのスキンシップには途惑いながらも慣れて来ていた。
慣れてはいけないと兄は言うかも知れないが、友人の少ないカヌレにとってはティアは貴重な存在なのだ。
因みに、コンテュール流『鈍感』は「ふふ、ティアさんったら甘えん坊ですもの。スキンシップが凄いんですから」程度に全てを受け流してしまえる程である。
「あ、ほら、カヌレ、ダンスだって」
「ええ、踊りましょう! エスコートしてくださいます?」
手を取ってくるくると踊り出すティアとカヌレ。だが――相変わらず腕を胸元に伸ばしたティアはカヌレの「テテテテテテティアさん!」と大慌ての声にこてんと首を傾げた。
屹度、悪戯しないでと拗ねるのだろう。そんなところが可愛いなあと思いながらも自分の気持ちには気付かない儘のカヌレに少しばかりの寂しさを感じているのだった。
SS担当:夏あかね