イラストSS

「メぇぇぇ～～～リぃぃぃぃクリっスマぁぁぁーーースぅ！！　あーはははははは！！！！」
　シャイネンナハトの夜、雪降る空の下。
　猪市 きゐこは、ロマンティックな雪空の空に舞い上がり、奇声（？）を上げる。
　その声に気付いて何なんだ、と空を振り返るカップル達。
　指を差し何だあいつは、と顔を見合わせる者もいれば、クリスマスに悲しい思いをしている者と蔑む視線を向けてくる者も。
　……でも、そんな視線に構う事無くきゐこは。
「シャイネンナハトの夜だねぇえ！！　みんなー！！　いいねぇいいねぇー！！　くっそー、おいわいしてやるー！！」
　更に笑い、そしてその手の杖を横に構える。
　気を集中させると、その杖はバリバリと光瞬く雷鳴が纏わり付く。
　ざわ、ざわっ、とざわめく眼下の広場のカップル達。
　キャー、助けてーと騒ぎながらも、その手は恋人繋ぎで逃げていたり。
　正しくリア充な人々が一杯なシャイネンナハトの広場な訳で……。
「さー、これでもくらええええ！！」
　血走る瞳、勢いに任せて振り落とされるきゐこの杖。
　人を傷付ける……ものではない光の光閃が、空から次々と降り注がれ……シャイネンナハトの祝福の文言が煌びやかに、夜空に映し出された。

　※SS担当者：緋月燕