イラスト詳細
カイトのたかてるによるおまけイラスト
カイトのたかてるによるおまけイラスト
イラストSS
「むむ! 右大胸筋が反応しているぞカイト!」
ぷるんぷるん震える右大胸筋をぺちんと叩いたアンドリューは夜空を指し示す。
シャイネンナハトの夜空に流れ星が一つ落ちていった。
「あの流れ星の先に俺達を待つ子供が居る!」
用意したサンタ服の前が閉まらなくて、仕方なく赤いベストを羽織ってきたアンドリューが、左手に大きな袋を担ぎ上げる。
「大胸筋センサーはそんな事も分かるのかよ」
「ああ、分かるとも! すくすく育つ良い筋肉!」
シャイネンナハトの街中にアンドリューの陽気な声が響き渡るのに、カイトは頭を抱える。
どんな時でも持ち前の明るさを崩さないのは良い所ではあるが、些か元気すぎるのだ。
そんな彼に付き合えるのは自分しかいないと溜息を吐くのも無理は無い。
実際にカイト以外にアンドリューのバイタリティーに付いて行ける者は居ないのだ。
「カイト、そんな眉間に皺を寄せていては幸せが逃げるぞ!」
「いや、誰のせいだよ。てか何で俺だけトナカイの恰好なんだよ」
「うむ! 似合うぞカイト! さあ、行くぞカイトォォォォ!!」
遠ざかっていくアンドリューの背をカイトは「仕方ない」と追いかける。
※担当:もみじ