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ボディ・ダクレの珀織ヒスイによる2人ピンナップクリスマス2022
ボディ・ダクレの珀織ヒスイによる2人ピンナップクリスマス2022
イラストSS
クリスマスオーナメントとキャンドルに彩られた一角を離れ、静かな場所へと二人はやってきた。
暗闇に龍成とボディを照らすのは月明かりと遠くのキャンドルの灯火。
ボディの気持ちが追いつくまで待つと龍成は心に決めている。
それでも、自分とのデートの為におめかしするボディは可愛くて。
クリスマスというイベントの楽しさと悪戯心も相まって、龍成は両手を広げてみせる。
「ほい……」
「……?」
両手を広げた龍成を見つめ小首を傾げるボディ。
何を求められているのか分からないが、呼ばれているような気がする。
本能的にそう感じ取ったボディは龍成の腕の中へすっぽりと入り込んだ。
おそらく、これが屍機の姿であったとしても同じように吸い込まれただろう。
「寒かったですか?」
「んー、そうだな。こうすれば暖かいからな」
お互い身を寄せ合えば暖かいというのは合理的であろう。
遠慮する間柄ではないし、ボディはそのまま龍成が温まるように密着する。
背中に回された手も暖を取る為だと思えば自然に思えた。
けれど、後頭部を支えるように髪の間に入り込む指は何か意図があるのだろうか。
そんなことを思いながらボディは「龍成?」と親友の名を呼んだ。
不意に、訪れた額への温かさ。
逃げられないように後頭部の手が邪魔をする。
「どうして?」という疑問がボディの頭の中を駆け巡り、頬に熱が集まって来た。
「あったまった?」
ぱっと離れた龍成の悪戯な笑みに、唇が触れた額を押さえながらボディは頬を膨らませた。
担当:もみじ