イラストSS

「輝かんばかりのこの夜に　＼（╹v╹）／」
　すっかりクリスマスカラーに彩られたハイペリオンランドの中心で、ハイペリオンは大きく翼を広げていた。
　イルミネーションと金色の装飾が施され並ぶモミの木とその光景を見上げ、リュコスはうわあと口を開く。
　サンタクロースを思わせるコスチュームを着込んでどこかもふもふしたリュコスに、サンタクロースめいた帽子とケープを纏ったハイペリオンがニッコリと微笑みかけた。
「ようこそリュコスさん。さあ、今日はシャイネンナハトのパーティーをしましょう」
「やったあー」
　ほんわか気分で絨緞の上に座るリュコスのもとへ、ペリヤデさんやトリヤデさんがたかたかと走ってくる。
　そんな中でリュコスの胸元に飛び込んできたのは、リュコスの力がオーバーライドしたペリヤデさん――通称リュコヤデさんだった。
「ﾘｭｺﾔﾃﾞ!」
　両手をぱたぱたさせるリュコヤデさんを抱きかかえるリュコス。
　その温かさとふわふわした抱き心地に、思わずほっこりと笑みがこぼれる。
　もう一年中このままでいいかも～！
　そんな気分に浸りつつ、リュコスは運ばれてくる料理とシャンパンに手を伸ばした。
　やがてシャイネンナハトにちなんだ音楽が演奏され、踊り始めるハイペリオンたち。
　リュコスはその手を取り一緒に踊り出す。
　それは一夜かぎりの、素敵なパーティーであった。

　※SS担当：黒筆墨汁