イラスト詳細
「こんなの、はじめてだわ!」
作者 | 茶月こま |
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人物 | マリエッタ・エーレイン ユーフォニー ムエン・∞・ゲペラー セレナ・夜月 |
イラスト種別 | おまけイラスト(→元発注イラスト) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2022年12月24日 |
イラストSS
輝かんばかりのその夜は、恋人や家族と過ごすの人は多いだろう。しかしながら、友人たちと過ごすものも少なくない。
なぜならば、マリエッタやムエン、ユーフォニーにセレナの4人も、こうして集まり共に夜を過ごそうとしているのだから。
暖炉に薪をくべて火をつけるのはムエンとセレナの担当だ。セレナが魔法で組み上げた薪に、ムエンの小さなフェニックスが火を吹く。
「あら、よく燃えるわね」
「だろう? 働き者で助かっている」
持ち寄った食べ物を並べて盛り付けるのはマリエッタとユーフォニーの担当。テーブルをきれいに装飾したら、お皿にピザやケーキ、シュトーレンを乗せて運んでいく。
「ふう、これでいいですかね?」
「はい、大丈夫だと思います。二人を呼びましょうか……!」
「はい! ムエンさーん、セレナさーん!」
大きく手を振るユーフォニーに頷いたムエンは、フェニックスを連れるとセレナに振り返った。
「おっと、行こうか。パーティーのはじまりだ!」
「ええ、勿論よ! 今いくわ!」
大きな樅木にはたくさんの飾りつけを。
シャイネンナハトの合言葉は忘れずに。
グラスにはたっぷりとシャンメリーを注いで。
四葉の気持ちを重ね合わせて。
「「「「輝かんばかりのこの夜に!」」」」
さぁ、パーティーを始めよう。
「実はこの日のために時間をかけて作っておいた梨のパイがあってだな……」
「わぁ♪ 特別な思い出になりそうです!」
料理は得意。そんなムエンが得意料理なのだと豪語する梨のパイを用意したのだから期待しない理由もない。
ユーフォニーが表情を輝かせた横で、セレナもまた感嘆の声をあげていた。
「ちょっと、サプライズってこと?」
「ふふふ、その通りです……! 今日は特別な日ですから、何か面白いプレゼントが出来ないものかと……」
「なっ、ずるいわよ!」
「マリエッタさん!?」
「これは一本取られたな。次のシャイネンナハトは私も何か変わったものを用意しておくか……」
「そうね、負けてられないわ。マリエッタさんが七面鳥なら、わたしは何にしようかしら」
「私はケーキにしましょうか。うーん」
「じゃあ私は……樅木……?」
「ちょっとちょっと、わたしの分は残ってるのかしら!?」
「論点はそこではないのでは……!?」
わいわいがやがやと賑わう笑い声は絶えることはなく。美味しいご飯と親しい友人との絆があるのだから、自然と笑顔も増えていく。
輝かんばかりの夜に、愛しい思い出は増えていく。
※SS担当者:染