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ジェック・アーロンのノキアによるおまけイラスト
ジェック・アーロンのノキアによるおまけイラスト
イラストSS
自販機で買ったココアを手にジェックは明煌と共に公園のベンチへと腰掛けた。
見上げた空には星が煌めき、雪がふわりふわりと舞っている。
「寒いね……」
ジェックの言葉に明煌は「うん」と短い返事をした。
「明煌は何でここに?」
「……」
問いかけに黙ってしまった明煌の言葉を待つ。
何か言いにくいことがあるのかもしれない。言葉を選んでいるのかもしれない。
それはきっと明煌なりの気遣いであり、不器用な所でもあった。
真剣に答えを考えているからこそ、口に出すのを躊躇うことだってあるはずなのだ。
積もっていく雪を眺めながらジェックはどんな言葉が出るか楽しみだった。
「眩しくて……場違いかなって」
「あー、もしかして燈堂家でパーティしてたの?」
普段は再現性京都にいる明煌が希望ヶ浜へ出向いているのだ。
燈堂家のクリスマスパーティに誘われたと考えるのが自然だろう。
「ちょっと、息苦しかったから散歩してた……」
「そうなんだ。じゃあ気が済むまでここに居なよ。アタシも居るし」
「……飲み終わるまで」
寒い中付き合わせるのは悪いから。
この缶コーヒーを飲み終える頃にはきっと戻る勇気も湧いてくるだろうから。
※SS担当:もみじ