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ルナ・ファ・ディールのうみちょすによる2人ピンナップクリスマス2022
ルナ・ファ・ディールのうみちょすによる2人ピンナップクリスマス2022
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ラサのシャイネンナハトのマーケット。キャラバンの隊商も今夜ばかりは違う。イルミネーションやランタンで飾り付けられ空には星が。こんな日に浮かれるなというには無理がある。
しかし時間も深夜に回れば人もまばらになり、熱気も冷え込んで来る頃だ。ラサの夜は寒い。
アイトワラス商会。ジグリ商会でもなくラダの立ち上げた商会だ。アイトワラスもシャイネンナハトマーケットにいくつか出店していた。
アイトワラスが調達した酒を提供する酒場。ラダはカウンターに立っていた。夜も更け配膳よりもグラスを洗う作業が増えてきた頃。
「ようラダ。差し入れだ」
「ルナ」
よく見知った黒い毛並みが現れた。
「こんな深夜まで働き者なこって」
皮肉にも聞こえるルナの言葉。ラダはまったく気にしていない。
「楽しいよ。いつもと活気が違う。やはりシャイネンナハトだからか。
ところで差し入れとは?」
「ホットワインだ」
「ちょうどいい。休憩しよう」
ラダがグラスを二つ用意しそそぐ。
「乾杯だな。出会いと互いの無事に」
「あと商会の発展も入れとけ」
ルナの茶化しにラダはくすりと笑い「そうだな。大事だ」と返し、二人は乾杯した。
※SS担当者:7号