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口笛・シャンゼリゼの圓マルオによる2人ピンナップ(横)クリスマス2017
口笛・シャンゼリゼの圓マルオによる2人ピンナップ(横)クリスマス2017
イラストSS
吐息が白い。
はーと吐かずとも、呼吸する口から出る息は白くなり夜空に向かって昇る。
「疲れてないですか?」
シャイネン・ナハトの夜は、何時もより人が多くて口笛はノアルカイムをベンチに座らせた。
「ちょっと……口笛くんは?」
「ええ、私も……あ、ちょっと待ってて下さい」
ノアルカイムが口笛を見上げると、彼女は人々の合間を通って1件の出店へ。
「温かくて、美味しそうでしたので」
戻ってきた口笛は買ったソレをノアルカイムに渡すと隣に座る。
「いるみねーしょん綺麗だね、肉まんも美味しいね、口笛くん!」
丸く白くてふわふわの温かい肉まんをノアルカイムが頬張りながら、木々を彩る飾りや灯りを見て無邪気に微笑んだ。
「ノアル様と一緒に、この聖夜を過ごせて。二人一緒の思い出が作れて……私、とても幸せです」
と、言って仏頂面の口笛は自然と笑みを浮かべていた。
“ここ”は暖かい……ノアルカイムの暖かい心が、口笛の心の氷を溶かしていく。
「うん! 幸せ!」
大きな肉まんを手に、二人で見るイルミネーションは口笛とノアルカイムにとっては幸せな一時だ。
もう少し、シャイネン・ナハトが延びれば良いのにと思った。