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那木口・葵のIzm:によるシングルピンナップクリスマス2017(横)

那木口・葵のIzm:によるシングルピンナップクリスマス2017(横)

作者 Izm:
人物 那木口・葵
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イラストSS

 街の片隅にある小さな服屋、パッチワークスには閉店後も明かりがついていた。
 ひとりきりの店内に流れ込んできたScheinen Nacht(シャイネン・ナハト)を讃える歌を追いかけて、那木口・葵(p3p000514)もついつい鼻歌になる。伴奏は編み針が触れあう微かな音のみ。
 ふと、葵は手を止めて、足元においたパッチワークのぬいぐるみに話しかけた。このウサギがイベント装飾――いや、プレゼントを待つ最後の子だ。
「もう少しで編みあがりますよ。待っててくださいね」
 くりくりとした丸いボタン目の上で、ロウソクの灯がふありと揺れた。まるでぬいぐるみが返事をしてくれたかのように思え、胸に温かいものが広がっていく。
「明日はみんなでお客さまたちを出迎えましょうね。忙しくなるわよ、きっと」
 客たちはみな、楽しみに胸を膨らませてパッチワークスにやって来るだろう。誰もがにこにこ上機嫌で。なぜなら、可愛い新調の服はシャイネン・ナハトの贈り物にうってつけだから。

 “大好きなあの人へのプレゼントに”

 そんなメッセージが置かれた衣装棚の中に、もう間もなく、手編みのカーディガンやマフラーを着けた可愛らしいパッチワークのぬいぐるみたちが並べられる。

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