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ルォーグォーシャ=ダラヴァリヲンのうみちょすによる2人ピンナップクリスマス2021
ルォーグォーシャ=ダラヴァリヲンのうみちょすによる2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
仮想世界だとか、ゲームだとか。
そんなもの関係なく、お祭には浮かれるのがヒト――まぁ、色んな種族が居るけれど。
街は何処も騒がしく、お決まりのBGMはもう聞き飽きて。
それならと駆け込んだクラブで流れるEDMのウーファーも今日の気分には似合わない。
「――ってことで。ちょっと流したいから、後ろどう?」
一人で夜道を走るには、このリアルすぎる冬の風は痛い気がして。こんな日にログイン中を示す明るくなったアイコンを見つければ、声を掛けたくなるのは仕方ない。
「部屋でごろごろしてたのだが」
セフィーロの呼び出しに、ダラヴァリヲンは心底うんざりとした声を返す。とはいえ結局の所こうして来てくれるのだから、持つべきものは友ってこと。
「いいじゃないの。街に人が集まってるってことは、つまり逆にこっちはかっ飛ばせるって寸法よ」
後ろに友を乗せ、エンジンをかければその音の心地好さにようやく求めていた音を知る。
「で、何処へ行く?」
「さぁ。行けるだけ、好きなように」
ヘルメットなんて無粋なものは無しで、ハイウェイを飛ばしましょう。
法定速度なんてガン無視で――輝かんばかりのこの夜に、一条の星になるのもイイでしょう?
※SS担当者:飯酒盃おさけ