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杜里 ちぐさの7号による2人ピンナップクリスマス2021
杜里 ちぐさの7号による2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
生活感の余りない部屋ではあるが折角のシャイネンナハトだからと小さなツリーや電球を容易した。
室内よりも華やいだ屋外の景色を見詰めながらちぐさは「ショウ~!」と手を振る。
「いらっしゃいにゃ!」
「ああ。お招きいただき有り難う。それじゃ、一緒にディナーを楽しもうか」
ワイングラスにシャンパンを。これでも20歳を超えていると誇らしげなちぐさに「ついつい子供扱いをしてしまうね」とショウは小さく笑った。
テーブルの上の奮発したディナーも今日を一緒に過ごすためだ。
「乾杯」
「乾杯にゃ!」
かちん、とグラスをならして微笑み合った。朗らかな笑みを浮かべるショウにちぐさは「ショウは何が好きにゃ?」と問い掛ける。
テーブルの上の料理を取り分けて思い切り楽しむのがシャイネンナハトの過ごし方その1なのだ。
大好きな人と、楽しい時間を心ゆくまで過ごす。そんな幸せを実感するようにちぐさは眼を細めて笑う。
「ショウ、輝かんばかりのこの夜に!」
「ああ、そういえばまだ言って居なかったね。輝かんばかりのこの夜に。君に祝福がありますように」
戦の気配さえ遠いシャイネンナハトだから――今日という日を喜ぶようにシャンパンを飲み干そう。
そうしてから、笑い合うのだ。また明日からも幸せでありますように、と。
*SS担当:夏あかね