イラスト詳細
ヘルちゃんのシャイネンナハト☆ライブ(IN墓地)なのだ!
ヘルちゃんのシャイネンナハト☆ライブ(IN墓地)なのだ!
作者 | 瑠璃蛇 |
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人物 | ヘルミーネ・フォン・ニヴルヘイム |
イラスト種別 | シングルピンナップクリスマス2021(→おまけイラスト)(サイズアップ) |
納品日 | 2021年12月24日 |
ボイス |
2
イラストSS
シャイネンナハトの深夜。
恋人達が仲睦まじく過ごす日だが、流石に丑三つ時の頃ともなれば出歩く人も少ない。
「幽霊ちゃん達ー! もーりあがってるかーい!!」
イルミネーション……なんてある訳も無い、町外れの墓地でアイドル風の巫女サンタ服に身を包んだヘルミーネ。
繋がっていないマイクを通じて響く声。
そんな快活な声を聞いて、彼女の周りでぼんやりと浮かぶオーブからぽんっ、と霊魂が次々と飛び出してきて、ヘルミーネの周りをぐるぐると周回。
「ん! 君も盛り上がっている様なのだね! それじゃー次の曲、いってみるのだ!!」
嬉しさにピンッ、と立った獣耳、そしてふさふさ真っ白な尻尾を得意げに揺らし、ノリノリに上がるハイテンションな曲のイントロにステップを踏み始める。
「さあ、輝かんばかりのこの夜に、ヘルちゃんが、この聖夜に最高のハッピを届けるのだ!! ヘルちゃんの歌を聴けぇえーー!!」
ハイテンションな曲は死者の眠る墓地には全くそぐわない曲調だけれど、ヘルミーネのテンションはドンドンとブチ上がる。
そんなヘルミーネの歌声に……周りの霊魂達も更にスピードを上げてぐるぐる彼女の周囲を上昇し、空へと召されていく。
意識せずとも、浮かばれぬ霊魂達は彼女の歌声によりシャイネンナハトの夜に成仏している模様。
あえて静けさの中に響きわたる活き活きとした歌声。
そんな彼女の歌声によって墓場の陰鬱さを打ち消し、そこは正しく小さなライブ会場となっていた。
※SS担当者:緋月燕