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スコル・ハティのせたあおこによる2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
ヤドリギの下。
スコル・ハティ(p3p009339)は呼び出したトスト・クェント(p3p009132)の到着を待ちながら吐息で手を温める。
こうやって待つ時間も楽しいものだ。
(トストへのプレゼント。
すごく悩んだ。食べ物もいいけど、今年は残るものを渡したい。
どうせならお守りになりそうなもので――)
一生懸命選んだプレゼントはコートのポケットの中。
ややあって、糸目をさらに細めたトストがやってくる。
大きな口をひらいて両手を振ってこっちにくる。
それがまるで子供のようでスコルは少し笑ってから、周囲をみて仏頂面にもどった。
「またせたかな?」
「いや、きたばかりだ」
少し頭に雪の積もったスコルはかなり前からまっていたようだ。トストはそれに気づかないふりをしておく。
それに寒いなら丁度いい。
トストはふわりと黄色いマフラーをスコルに巻く。
一瞬面食らったスコルはまるで少年のように笑う。
「なんだこれ。あったかい」
「フフ、似合うと思うとおもって! 喜んでくれたら嬉しいなあ!」
トストは冷たい手には手袋をはめる。
「メリーシャイネンナハト!」
スコルのこの笑顔を見ることができるのが自分だけだろうとおもうとトストは嬉しくなる。
「ああ、メリーシャイネンナハト!」
言ってスコルはトストに小さな包みを渡した。
わくわくしながら包をあけるとそこには銀の懐中時計。
「おお! かっこいいな! 嬉しいよ」
その言葉にスコルはより一層笑みを深めた。
ところでこの二人は知っているのだろうか? ヤドリギの下でプレゼントを交換した二人はキスをしてもよいのだということを。
※SS担当者:鉄瓶ぬめぬめ