イラスト詳細
【Scheinen Nacht2021】12月25日 10時03分
【Scheinen Nacht2021】12月25日 10時03分
作者 | めがねいずむ |
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人物 | エルス・ティーネ ディルク・レイス・エッフェンベルグ |
イラスト種別 | 2人ピンナップクリスマス2021(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2021年12月24日 |
4
イラストSS
●ワロスさんII
「――ふぇ!?」
それは一瞬の早業であった。
砂漠の獣は軽い気分で『体勢』をぐるりと入れ替える――
「アンタ、結構阿呆だろう?」
「は、はい???」
予想外の事態に――それが予想外である事自体、このJCが些かHJC過ぎる証明なのだがまあ捨て置く――エルスは何とも間の抜けた声を上げる他無かった。
「『アンタにそういう気があるのかどうなのかは知れねえが、物事には限度とタイミングってモンがある』。
分かるかい? お嬢ちゃん」
エルスは酔いの回った頭で考えた。
これは一体どういう事だ。
(ええと、私は呑み過ぎて酔ってしまって――
ディルク様の部屋に押しかけて、止めるディルク様を無視して押し倒した挙句、延々とくっつき続けました……ね)
そうしたらやり返された。
冷静に考えて頭も顔もボン、とさせたエルスは混乱した。
(な、何故私はそんな事を……!!!)
答えは酔っ払っていたからだ。
だが、実に紳士的に応対したディルクは『限度とタイミングの問題』でもうそれを辞めたらしい。
「何か、弁解は?」
「……………アリマセン」
目を潤ませて至近距離で見下ろすディルクの顔をちらりと見上げる。ちっとも嫌ではなくて、まぁ。むしろ本懐なのだ。成り行きは兎も角として、これはもうどうしようもない位に。
「リクエストかオーダーがあるなら聞くぜ」
「……恥ずかしいので、せめて優しく……」
エルスの言葉にディルクはカラカラと笑い声を上げた。
「了解」
――そんで、『やなこった』。