イラストSS

　アメリカンバイクのエンジン音が風を切った。
　駆動音を響かせてずんずんと進むバイクを運転するのは京。馬鹿でかい袋には沢山のプレゼントを。
　帽子が飛んでもお構いなしとハーレーサンタは夜の街を進む。
　サンタクロースの服装の京の胸の下――胸の下なのです。重たいのです。でっかいは罪なのです――でユリーカは踏ん反り返っていたが……。
　頭の上の重みにそろそろ耐えかねた。
　結構な重さが二つ頭頂部からずんずんと圧迫してくる。首への負荷を感じながら「ぐぬぬ」と唸ったユリーカは「うう、く、苦しいのです！」と叫びながら一気に京のたわわなバストを跳ね上げた。
　――其れなりに痛みがあるのは致し方ないが、それ以上に勢いでボタンが弾けとんでしまったのは『予想外』だ。
「あっ！」
「え？　ど、どうしたのです？」
「ボタンが！　ユ、ユリーカ！！！！！！」
　あわや大惨事となりかけた京の前で慌てるユリーカ。膨らみのないユリーカからすると「邪魔なのです、びんた！」であったがそれでも女の子。露出が多いのはちょっぴり気になるお年頃だ。
「はわわ、ご、ごめんなさいですよ！」
　一度着替えに戻ったらサンタクロース業務が滞る。どうする。ハーレーサンタ、次回に続く！？


　＊SS担当：夏あかね