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エクレアの江戸村 咲貴による2人ピンナップクリスマス2021
エクレアの江戸村 咲貴による2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
「よし、今年はチラリゴケくんでクリスマスツリーを作ろう」
よし、今夜はカレーにしましょう位の軽いノリで『自称』大人のお姉さんエクレアは非人道的な提案をした。シャイネンナハトの厳かな雰囲気は彼女にとっては何の価値も無かったらしい。
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「そうそう、そのまま腕を広げていてくれたまえ。此処にリボンを結んでモールは……」
宣言通りエクレアはチラリゴケをツリーに見立て飾り付けていた。研究室の床には余った装飾が散らばっている。
「コレ楽しいのか?」
苔が生えた口を開きチラリゴケはエクレアに問いかける。根が真面目だからか、それともこんな形ではるが誘ってもらえて嬉しかったからか。無茶振りに文句も言わずに木になろうとしているチラリゴケだったが、疑問には思ったらしい。
「実に楽しいとも! そうだ主役を飾らなくてはいけない。これが無いと締まらないからね」
その問いかけに楽しそうな笑顔で返したエクレアはその手に余る大きい一つ星を取り出した。
「普通のツリーは尖っているから被せやすいのだが、君の頭は丸いからねぇ……乗せるのはなかなか難しいだろう。じっとしていてくれたまえよ」
「? わかった」
チラリゴケの頭上に黄金の輝きを放つ星が掲げられ――。
※SS担当者:白