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聖夜のプリマ
聖夜のプリマ
イラストSS
聖夜の広場に剣靴の音が響き渡る。ふらりと現れたのは一人の少女。
「輝かしい夜に私も踊りを一つ。ええ、今夜もいい夜ね」
幸せの溢れるこの夜に、微力ながら力添えを。少女本人は非力だけれど。
この踊りを見た人が少しでも楽しんでくれたのならそれは幸い。
可憐なレベランスの後に始まる少女の舞。どこからか聞こえてくる賛美歌に合わせふわりくるりと踊りは続く。
街を行き交う人々は少女の踊りに足を止める。軽やかに華やかに、カツンカツンと剣靴を鳴らして踊りは続く。
イルミネーションに彩られ、輝きを放つモミの木の下。集まった人たちへ向けレベランスをすれば踊りは終わり。
「楽しんでもらえたかしら?」
そんな少女の問いの応えは集まってくれた観客たちからの拍手喝采。それは少女にとって一番のプレゼント。
「ふふ、それじゃあ皆この後は大切な人との時間を楽しんでちょうだい!」
これに聖夜の演舞は終わり。皆にもらった幸いというプレゼントと共に少女は剣靴を鳴らしてお家へ帰る。
※SS担当者:灰色幽霊