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イラスト詳細

ディアナ・クラッセンのゆまによるおまけイラスト

作者 ゆま
人物 ディアナ・クラッセン
シグレ・セージ
イラスト種別 おまけイラスト(→元発注イラスト
納品日 2021年12月24日

1  

イラストSS

 自分達はどんな風に見えるだろう。
 親子だろうか、兄妹だろうか、友人だろうか。あるいは、本当に――

 チカチカと植木を飾るイルミネーションの通りを、トレンチコートを着た彼が歩いている。
 銀色のブランドタグがついた仕立ての良いマフラーを首にまいて。
 両手をポケットにいれているのは素手が寒くないようにか、それとも手持ち無沙汰なのか。
 こちらを振り向いた彼――シグレ・セージが、左手のポケットから手を抜いてこちらへと翳してくる。
 はぐれないように、と思ったのだろうか。
 今日一日、あちこち散歩をしたり出店を楽しんだりとはしゃぎまわったから、疲れる自分を心配してか。
 ディアナ・クラッセンはふと、自分の両手をそろえて口元へとやった。
 白い息が温かい。
 雪の空を映した水面のような銀髪や、ちょっと気の強そうな目つきのせいで誤解されることもあるが、寒いのが平気なわけじゃない。冷たいのも、ひとりでいるのもだ。
 だから今日は精一杯にオシャレをしたし、昨晩のわくわくを抑えながらよく眠りもした。
 楽しみにしていた今日のために。
 そんな今日も、もうじき終わるのだが。
「今日は一日楽しかったわ」
 終わりを思いながら、けれど彼の横に立つ。腕をきゅっと抱くようによせて。
「けれど、だいぶ冷えちゃったから……」

 どう見えてもいい。このぬくもりが、腕の中にあるから。
「帰ったら、なにか温かい物でも飲みましょう」

担当GM:黒筆墨汁

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