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イラスト詳細

エルス・ティーネの番場ジオによる4人ピンナップクリスマス2021

作者 番場ジオ
人物 エルス・ティーネ
ドラマ・ゲツク
ディルク・レイス・エッフェンベルグ
レオン・ドナーツ・バルトロメイ
イラスト種別 4人ピンナップクリスマス2021(サイズアップ)
納品日 2021年12月24日

3  

イラストSS

●どっちのヒロインSHOW
「あーらら。
 いたいけなお嬢ちゃんを騙くらかして。
 ちょーっと、相手が酷くない?」
「いやいや、それを言うならオマエとか『この世で一番最悪』だろ。困るんだよねぇ、ローレット(うち)の大事なエルスだ。オマエみたいな不良の煮凝りみたいなヤツに手を出されたら」
 何かの間違いで生じた練達でのダブルデート。
 珍しくコートを着込んだ問題児、ディルクとレオンにエスコートされているのは何れも冬のお洒落に余念が無いドラマとエルスの二人だった。
(……ちょっと、ドラマさん!?
 予想外の展開ですよ、これは!)
(お二人は……仲が悪いのでしょうか?)
 アイコンタクトをしたエルスとドラマの二人はバチバチと火花を散らす元相方同士のやり取りにおろおろとするばかりだった。
 正確には『仲が悪くはないが、互いに絶対に負けたくない相手』である。連れてきた『お姫様』が何れも劣らず『可愛らしい』事からここは引き分け。ならばこの先はエスコート次第で、実に短絡的な対抗心が燃えているという訳だ。
「な? お嬢ちゃん。アンタは俺の方がいいだろう?」
「ふぇ!?」
 ぐっと抱き寄せられたエルスが唐突に水を向けたディルクに思わずコクコクと頷いた。
「かっちーん!」
 レオンの反応にはらはらと事態を見守るドラマの耳がピクリと動いた。あ、駄目だ。絶対来る。何かされる――
「オマエは俺が一番だよな?」
 同じように抱き寄せて、ディルクから隠すように間に入る。顎を持ち上げ、長い耳元で囁くように言いやがる。
「『何せ、幻想種には因縁深い一族だからな』。
 目の毒だから、俺の後ろに隠れてなよ――」
「――あー、それ言う?
 R.O.Oは大層愉快でしたねぇ。
『約束を守らない人間種の男』君?
 ……なあ、アンタは特にそう思うだろ?」
(ごめんなさい、レオン君。これだけは同意です)
 本人だからね。
「R.O.Oねえ。
 翡翠でパブリックエネミーにされてた奴は言う事が違うなあ!」
「ああ、こりゃあもう戦争だな?」
 エルスもドラマも、予想外の展開にもうぴえん><。一択だ。

 ――水と油は混ぜてはいけない。

 特に伊達男を気取るこの二人は現役時代からこと『これ』に関してはライバルもライバル、偉い強烈な戦歴を有しているのだから!
(でも……)
 うん?
(ちょっとむきになるディルク様も可愛いかも……)
 JCは本当にJCだなあ!

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