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笹木 花丸のぺいゆによる3人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
――シャイネンナハトがやってきた!
クリスマスケーキを購入し、花丸としにゃこ、バスティスは楽しいパーティーの真っ最中。
購入したのは色違いのサンタクロースの衣装。折角ならば思う存分楽しみたいのが乙女心だ。
クリスマス用のご馳走に一番目を引くケーキ。しにゃこは「じゅるり」と涎を滴らせる。
今日という日のために予約をして遙々購入したクリスマスケーキは希望ヶ浜でも有名な洋菓子店のものだった。予約を為なくては購入できないという其れを食べる事を三人は――バスティスは「へえ、美味しそうなんだ。いいじゃん」程度の反応だったが――楽しみにしていたのである。
「ホイップクリームがしにゃを呼んでる!
このケーキ、しにゃに食べられるために作られたんじゃないですか?」
「いやいや、そんなことはないよ」
「そんなことありますって、そうですよねえ?」
「んー、そうかもねぇ」
おざなりな返答をするバスティスに満足しながらしにゃこは「笹木さんにはケーキは渡しませんよー?」と揶揄うようにフォークを手にして威嚇のポーズをとる。
「花丸ちゃんもケーキ食べたい。しにゃこさん、頂戴!」
「いやあ、あげませんって」
「独り占めはダメだよ!」
「ふふん、これはしにゃに食べられるためのケーキですから」
「だから、そんなことないって!」
相変わらず威嚇のポージングでひらひらと交していくしにゃこに花丸はぐぬぬと息を呑んだ。
大きなホールケーキの上でサンタクロースが今か今かと食べられる機会を待っている。
沢山のご馳走が目の前にはあるけれど、放置していればしにゃこの胃袋の中にケーキが全て消えてしまう可能性さえあったのだ。
「ほら、七面鳥がしにゃこさんを呼んでるよ!?」
「いやいや、笹木さんに七面鳥がダッシュしてきてますからね」
「もう焼かれてるから」
「大丈夫ですよ。焼かれたってきますって! ほらー! ほらほらー!」
威嚇ポーズのしにゃこに花丸が「ぐぬぬ」と唸った。唸ってから――二人はバスティスが食器を手にしたことに気付いた。
「ん、美味しい」
「「あああ――――!!!!」
*SS担当:夏あかね