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イラスト詳細

バク=エルナンデスの来栖彰によるおまけイラスト

作者 来栖彰
人物 バク=エルナンデス
イラスト種別 おまけイラスト(→元発注イラスト
納品日 2021年12月24日

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イラストSS

●雪降る街の夜道にて

 街灯と家々の明かり以外明かりのない、雪の降る夜更け。
 バクとロージーは依頼を終え、家路についている。
 冷え込んではいるが、吹雪いているというわけでもない。その眼を閉じたまま、バクはロージーに笑いかけた。
「おぉ久方の雪は綺麗であるな……シャイネンナハトはもう今日だったか。依頼は疲れたが良きに日に戻って来れたのじゃ。綺麗な景色も見れて良かったである」
 優しく降る雪を見つつ、ロージーはバクに視線を向ける。
 フードをかぶった彼女は、特に声色を変えるでもなくバクの話に応えた。
「ええ、このような祝いの日まで戻れて幸いです」
 サクッ、サクッ、と雪の上を歩く2つの足音に、少し嬉しそうなバク。
 そして……
(雪の足音にテンション上がるとかマジですかバクちゃん……!!)
 声色と同様顔に出さないが、彼女の内心はパラダイス。
「お主のような見知った者との雪景色も、美しきものだな。」
「そういっていただけるなら嬉しいです」
(え、こんなこと言うのマジかわ……はい無理ぃぃぃぃしゅきぃぃぃぃ!!)
 雪降る街の夜道にて、少年と、女が一人。
 もしかしたら、その心は……いや、これ以上は何も言うまい。


 ※SS担当者:水野弥生

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