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鹿ノ子の木村ハルイナによるおまけイラスト
鹿ノ子の木村ハルイナによるおまけイラスト
イラストSS
七色の星が大空を駆け抜ける。
魔法みたいな夜の煌めきは、自然が与えてくれるイルミネーションだ。
今日はいつもの和装ではなく、珍しく洋装で鹿ノ子と街を歩く遮那。
「お互い何時もと違う服装で新鮮だの」
「はいッス! 遮那さんは格好いいッスね!」
満面の笑みで微笑む鹿ノ子に、遮那は頬を染める。
こういうのは先に褒めるべきだったと少し後悔をしたあと、照れくさそうに向き直った。
「鹿ノ子もとても似合っておるよ。可愛いぞ」
「う、嬉しいッス! あ、そうだ。遮那さんにプレゼントがあるッス! マフラーなんですけど」
取り出した青いマフラーを手に鹿ノ子は遮那を見つめる。
「巻いてくれるのか?」
鹿ノ子との身長差では少し巻きにくいだろうと遮那は少し屈んだ。
「ん……」
背伸びをして遮那の首にマフラーを掛けた鹿ノ子は思った寄りも近くにあった彼の顔に目を見開く。
「おっと」
吐息が触れそうな程の距離。
一瞬で染まる頬に、お互いの心臓が跳ね上がった。
「す、すまぬ。近づきすぎたの」
慌てて身を起こした遮那は、自分の頬を手で包んで顔を赤くしている鹿ノ子に目を細める。
「では、もう少し歩くか鹿ノ子」
差し出された手を取って、星降る夜にふたり歩いて行く――
*SS担当:もみじ