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【138】エルス・ティーネはラサのためなら何でも…ごめん、無理言い過ぎた
【138】エルス・ティーネはラサのためなら何でも…ごめん、無理言い過ぎた
イラストSS
「…………」
エルスは時が止まったように、動かない。
今日は輝かしい夜のシャイネンナハト。
ちょっとした真似事をしたくなって、脱ぎかけた下着1枚で相手に跨るようなポーズを取ってみたのだが……そこから先、エルスが動かなくなっているというのが現状である。
こんな大切な日に自分は何をやっているんだろうという羞恥心、いやいやこれはちょっとした真似事だから関係ないという遊び心、いやまずなんでこれ着なきゃならんのだろう? という核心の3つがぐるぐると渦巻いていた。
やがて彼女の顔はみるみるうちに赤く染まり、最終的には顔を真っ赤に目がぐるぐると回る。どうやら羞恥心が勝ってしまったようで、どんどん身体が熱くなってしまっていた。
「だ、誰にも見られ、てない……わ、よね?」
ふと、辺りを見渡すエルス。
こんな状況を誰かに見られていたら、それこそ見た相手を口止めしなければならない気がしていたのだ。
だが彼女が何度辺りを見渡しても誰もいない。
ぽつんと眼鏡はあったが、アレは最初からあるものだからとエルスは気にせずにいた。
「……えーと、どうしよう。続き……やっちゃおうかしら」
ここまでやったのなら最後までやるしかない。
そう呟いたエルスは手にしたショーツを手にかけて……。
※SS担当者:御影イズミ